イクメンなんてどこにもいない。

長男2歳。教育業界勤務。育休中ですが、イクメンなんてただの幻想です。

#2 最高の働き方改革は自分の内側にあるのかもしれない

最近、「働き方改革」が自分の会社でも色んな制度が生まれてきています。

周りの反応は「こんなの何時使うんだよ…!」「制度ありきだろ…!」的な声を非常に聞きます。私ももれなくそっちの考え方でした。

しかし、妻のある一言によってこの考え方がズバッと変わっていったのです…。

 

▪「このままで、共働きできると本当に思っているの?」

子どもが産まれて、1時間早く帰るようにしました。それでも帰ると妻も子どもも疲弊している…そうしている間にも仕事も回らなくなり、1時間早く出勤する…それでも、仕事は終わらず結局出産前と同じくらいの時間に帰る…

この時マジで帰宅途中公園で時間を潰すオジサン達の気持ちがわかりました。会社の方が気が楽なのです。

そんな中、ある日妻が「このままで本当に共働きできると思っているの?!」との詰め寄られました。

私はベビーシッターなど、お金をかけてでも妻は仕事を続けた方が良いと思っていました。それくらい今の仕事があっているなあ…と思っていました。

ところが妻の思惑は別のところにありました。

 

▪「あなたがどうするかを考えてよ!」

「育児は全て自分でやるのではなく、外部発注してでも仕事を続ける道を探してはどうか?」という私の考えに対する妻の反応は次のようなものでした。

「外部外部っていうけど、あなた何をどれだけ任せたらいいかもわかってないでしょ?!あなたはどうしたいの?このままでいいの?」

つまり、「家族の課題に対してもっと自分自身と向き合え」ということですね…汗

こうして私は働き方を改めて見直すことを決めました。

 

▪見直した時に会社の働き方改革制度が神に見えた

帰宅時間について妻の要望を聞くと毎日残業を1日45分に抑えてほしい(今までは1日1時間45分でした)とのこと。

ここで残業時間について45分を1コマと考えると週残業数5コマをどこで使うかが重要だなあということに気づきました。

この内水曜日は会議で2コマ残業時間を使う可能性が大きく、この点はなかなか自分だけでは変革できません。したがってこの2コマを使う代わりにどこかを定時退社する必要があります。この日を勝手にプレミアム○○(子どもの名前)デーと名付けました。

ここで初めて「自分にとって今大切なのは子どもと一緒にいる時間なんだな」ということに気づき始めました。

そうすると今までバカにしていた会社の働き方改革の制度が神に見えてきたのです。

例えば、スライド勤務。これは勤務時間をズラすことで、現在の仕事時間を担保しながら早く帰る権利を得られます。

例えばリモートワーク。これも、子どもが起きる前に仕事ができる素晴らしい制度です。

つまり、目的をしっかり定めるとそのためにどう制度をつかうか?という発想になります。このことを働き方改革をバカにしていた頃は大きく欠落していました。

 

▪【余談】社会人音楽団体オジサマと働き方改革

 私は大学から楽器を始め、とアマチュア社会人団体に所属していました。

学生というのは時間がありますから死ぬ程練習できます。学生の時は気づかなかったのですが、その時の社会人のオジサマは学生の私よりもバリバリ弾いていたのを覚えています。

学生の時は「やっぱり長いこと楽器をやっていると、演奏技術は違うなあ…!」と思っていたのですが、最近になって、社会人音楽団体オジサマは「自分の演奏技術を高める(=楽器の練習時間を確保する)ためにはどのように日々仕事をしたら良いか?」を考え抜いていたいわば働き方改革の達人だったんじゃないかと思えてきました。

本当に尊敬です…!